編集後記 平成“最後の秋”号

今年は数珠を持つ機会が多かった。不謹慎かもしれないが、読経の最中に珠の数を数えたり、隣の人の数珠を見る。かつての知人の真言宗の住職に「数珠の玉の数は何個あるか」と聞いたことがあった。住職いわく、『108の約数または倍数を基本とする。』とのこと。約数は12個のみ、倍数は無限にある。スッキリしない。では、何故「108」なのだろうか?チコちゃんに叱られそうである。しかし、疑問は膨らむ。

様々な課題を解決するためには煩わしいことに悩むことが多い。私はすぐに理解できることよりも「どうもストンと頭に入らない。」という“モヤっ”とした感覚の方が大切で、この感覚こそがその後の思考を深める原動力のような気がする。

井上裕吉

第18号【表紙】

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