編集後記 2026年5月号 Vol.102
江府町に移り住んで、十二度目の鯉のぼりの季節が巡ってきました。この地で暮らしていると、季節はいつも駆け足で通り過ぎていくように感じられます。
朝、私を眠りから呼び覚ますのは、時計のアラームではなく、野鳥たちの賑やかなさえずりや、近くを流れる川のせせらぎです。澄んだ空気の中、朝日を浴びて走り抜ける「特急やくも」を横目に、線路沿いをゆっくりと歩く。そんな何気ない散歩のひとときが、今の私には何よりの贅沢になりました。夜になれば、空にはこぼれんばかりの満天の星。奥大山の自然は、五感のすべてを使って味わうものです。ここを拠点に、悠然とそびえる大山や、豊かな日野川を巡る旅もまた、趣があるでしょう。
今年も「こうふのたより」は、関東や関西へ移住相談に出向きます。この心地よい日常を、いつかあなたとも分かち合える日を楽しみにしています。〔真〕
